このブログについて

日本には、素晴らしい自然がたくさんあります。その上、もともとの素晴らしい自然に加えて、これまでに莫大な投資をして観光開発が進められてきました。その結果、金銭的にはともかく、時間的には実に手軽に国内の魅力ある観光地へ行くことができるようになっています。
 しかし、交通費が高価であることと(日本では交通事業(鉄道・バス)が原則として交通事業だけで黒字になることが求められていますが、このような国は世界的に見れば例外的といえます。多くの国では、交通事業は地域開発のための政策手段と割り切って、赤字覚悟で安い運賃を設定していることが多いのです)、自動車の普及のため、国内の多くの公共交通、特に路線バス利用者は著しく減少しているようです。さらに海外旅行の人気上昇も加わって、公共交通を利用して国内の観光地を訪れる人は激減してしまい、これまでの莫大な観光開発投資をもてあましてしまっている所が少なくありません。これは大変にもったいないことだと思います。そこで、魅力ある観光地と公共交通路線を紹介することにより、少しでも公共交通の利用者の増加につながればいいと思ってこのブログを開設しました。

  • このブログでは、本数の少ないバス路線(おおむね1日5往復以下)に関する話題を中心にして、小さな旅の話題全般を取り扱います。なぜ1日5往復以下を中心にするかというと、ぶっちゃけたことを言うと、私のこれまでの経験から言ってそのぐらいの本数のバス路線はいつ廃止になってもおかしくないからです。
  • 特に、1週間の運転本数が7往復以下(1日平均1往復以下)または1年間のうち運転される期間が1ヶ月以下のバスを「希少バス」と呼んでいます。
  • このホームページでは、バス路線の時刻表を掲載していますが、時刻改正があっても対応しません。バスの時刻は、その記事の日付のときに有効であったものであり、その後に時刻が改正されている可能性があります。バスをご利用になるときには、必ずご自身で時刻等をご確認ください。また事業者の時刻表等へのリンクが張ってありますが、これも事業者側で変更があっても対応しません。
  • 本ホームページに掲載されている情報については、時刻表をはじめとして、なるべく誤りがないように努力は致しますが、もし誤りがあっても責任は負いかねます。
  • このホームページの内容について、事業者等に問い合わせをすることは、固くお断りします。このホームページの内容に疑問等がありましたら、このホームページのコメントとして記入してください。
  • 皆さんのコメントを歓迎します。関連する情報がありましたらぜひコメントをください。なお、コメントは管理者が承認するまで公開されません。

冷川峠(伊東駅~修善寺駅間)

伊東駅修善寺駅間のバスは、途中で冷川(ひえかわ)峠を通ります。このバス路線の特色は、冷川峠にはすでにトンネルの新道があるにもかかわらず、切通しの旧道を通ることです。

冷川峠旧道はまるで林道のような未整備区間も多く(さすがに全区間で舗装はされていますが)、人家も少ないので意外に山深い感じがします。

Google マップ - 地図検索

三国峠

全部で4往復ある旭川帯広間の都市間バス「ノースライナー」ですが、うち1往復が三国峠経由となっています。
この三国峠は、「これが日本か?」と思うような原生林が広がっている、きわめて印象深いところです。せっかくバスがあるのですし、一度は行ってみることをおすすめします。Googleストリートビューでも景色を見ることができます。
Google マップ - 地図検索
ちなみに、この地形は火山のカルデラであることが近年の調査で明らかになりました。

旭川駅発10:30→帯広駅着14:15 帯広駅発14:30→旭川駅18:15

奈良交通路線バス9系統が廃止

7路線9系統廃止 - 奈良交通10月から/路線バス(奈良新聞
http://www.nara-np.co.jp/20140611091532.html

廃止対象は以下のとおりだそうです。

事前に報道されていた八木-新宮線の廃止はないようですが、ついに熊野線が廃止ですか・・・
乗り納めの人が集中しそうですね。

熊野市方面:大和八木駅8:57発(奈良交通)→湯盛温泉杉の湯10:50発(奈良交通)→池原12:30発(下北山村、途中「地原」で1時間の待ち合わせ)→七色14:47発(熊野市)→熊野市駅15:32着

奈良県方面:熊野市駅13:18発(熊野市)→七色14:00(下北山村)→池原14:50発(奈良交通)→湯盛温泉杉の湯14:50発(奈良交通)→大和八木駅17:54着

熊野市自主運行バス 清流・那智黒石の里線
http://www.city.kumano.mie.jp/kurasi/kumanosi_bus/keiro_time_unchin/time/time_seiryuunachiguro.pdf

下北山村 村営バス
http://www.vill.shimokitayama.nara.jp/images/contents/environmet/gikokuhyo.pdf

千葉フラワーバス都賀線廃止

千葉フラワーバスの都賀線が廃止だそうです。

路線廃止 案内
http://www.flower-bus.co.jp/topics/dat/140115165518.html

時刻
http://www.flower-bus.co.jp/rosen/pdf/tsuga.pdf


平日8往復、土曜休日5往復とそれなりの本数があったということはそれなりに乗客はいるのでないかと想像されますが、本数が多いためコストがかかることが問題だったのでしょうか。

塩山駅~富士山駅間のバス運転

2013年11月9日より運行開始塩山駅富士山駅を結ぶバスが運転されています。運行は富士急平和観光。
http://bus.fujikyu.co.jp/line/jikokuhyo/36.html

土日祝日のみ、塩山駅発8時30分と16時、富士山駅は10時30分と17時55分の2往復。途中でぶどうの丘も経由します。

南房パラダイス~安房白浜間2014年4月1日から休止

JRバス関東の南房パラダイス~安房白浜間が2014年4月1日から休止だそうです。
ホームページの記載が不正確ですが、現状は休日のみ運転で館山駅発10時20分と安房白浜発11時38分の1往復。

館山→安房白浜
http://www.jrbuskanto.co.jp/bus_etc/cntimep01.cfm?pa=1&pb=1&pc=j0420013&pd=0&st=1

安房白浜→館山
http://www.jrbuskanto.co.jp/bus_etc/cntimep01.cfm?pa=1&pb=1&pc=j0420014&pd=0&st=1

(香取市)生活の足が存続の危機 路線バスを利用しましょう

平成の大合併」後、積極的にコミュニティバスを運営してきた香取市で、「生活の足が存続の危機 路線バスを利用しましょう」という呼びかけがなされています。同時に、10月から小見川循環バス東南ルートの運行が休止されました。
http://www.city.katori.lg.jp/04living/bus/news/2013-0729-1349-67.html

 ちょっと面白いのは、月曜・水曜・金曜に運転される「道の駅くりもと」から栗源支所・山倉を経て旭中央病院を結ぶ旭中央病院線です。旭中央病院の12階展望ラウンジからは、太平洋を水平線まで一望することができます。もうひとつの終点である道の駅くりもとでは、地元産の農作物などを賞味することができます。沿線の田園風景もなかなか気持ちがよいものです。旭駅と旭中央病院の間は、歩いても10分程度ですが、無料のシャトルバスが30分間隔程度で走っています。
 「沢小前」というバス停がありますが、沢小学校は2009年に廃校になっています。ここらへんは決して過疎地というわけではないのですが、少子化のため小学生が減少し、小学校が廃校になってしまったのでしょう。
 なお、途中の栗源区事務所で成田空港~ジェイフイルム間(千葉交通)および佐原駅~多古間(JRバス関東)、山倉郵便局で佐原駅~山倉間(千葉交通、上の台線)、清和甲で小見川駅~旭駅間(千葉交通、府馬線)と交差します。いずれの路線も本数が少ないので、乗り換えにはかなり待たされることもあります。

道の駅
くりもと
栗源区
事務所
山倉
郵便局前
旭中央
病院
 旭中央
病院
山倉
郵便局前
栗源区
事務所
道の駅
くりもと
600608623714 1200124913041312
815523838929 1500154916041612

 もっとも、コミュニティバスによそ者が乗りに行くのが良いことなのかどうかはよくわからないところもありますが。


成田空港~ジェイフイルム
http://www.city.katori.lg.jp/04living/bus/BUS005_14.html

佐原駅~多古
http://www.city.katori.lg.jp/04living/bus/BUS005_09.html

佐原駅~山倉
http://www.city.katori.lg.jp/04living/bus/pdf/jikoku_13.pdf

小見川駅~旭駅
http://www.city.katori.lg.jp/04living/bus/pdf/jikoku_08.pdf

カピーナ号・アクシー号が房総スカイライン経由で運転

10月1日から12月25日の間、アクシー号(安房鴨川~東京)・カピーナ号(安房鴨川~千葉)が、君津市内での国道410号線トンネル工事のため房総スカイラインに迂回運行になります。迂回運行期間中は、いくつかのバス停が利用できなくなります。
http://nitto-kotsu.co.jp/kamogawaotomi.pdf

アクシー号時刻
http://nitto-kotsu.co.jp/kosoku(kamo-tyo).htm

カピーナ号時刻
http://nitto-kotsu.co.jp/kosoku(kamo-cba).htm

房総スカイラインでは、ふだんは路線バス・高速バスが通らない区間を通ります。

香川県の三本松から徳島県の学駅まで

香川・徳島両県の県境にある「さかいめ」というバス停で、大川バスと市場交通を乗り継いで香川県の三本松から徳島県の吉野川市徳島線学駅まで行くことができます。「さかいめ」は大川バスは「境目」、市場交通は「堺目」と表記します。白鳥神社前は讃岐白鳥駅の近くです。
 吉野川と瀬戸内海の分水嶺は大坂峠という峠ですが、ここは県境ではなく、峠の両側が香川県です。市場交通の堺目~学駅の間には、「犬ノ墓」という面白い名前の集落があり、同名のバス停もあります。

それにしても、吉野川の北側は、かつてはかなり国鉄バス網が発展していたのですが、全て消滅してしまいました。国鉄/JRバス廃止後に、コミュニティバスによる代替もあまりされていません。

大川バス市場交通
三本松発白鳥神社前発境目着堺目発学駅
   722757
平750平800平8359251000
   13001335
平1230平1240平131717051740
172017301812  

市場交通大川バス
学駅堺目着境目発白鳥神社前着三本松着
  平640平716平727
  850931942
835910   
11341237平1340平1416平1427
16051640   
17501825   

平は土曜・休日運休
学駅1134の境目行き市場交通バスは市場町停留所で30分停車します。

木曽高山連絡バス

(たぶん)2010年から運転されている木曽福島と高山を結ぶバスが今年も9月28日(土)から11月10日(日)まで運行されます。かつては夏季にも運行されていましたが、今年は秋季だけの運行です。時刻は次の通りです。

(パンフレット)
http://www.kankou-kiso.com/data/open/cnt/3/5801/1/2012renraku-bus.pdf

木曽福島高山駅 高山駅木曽福島
9:3012:00 9:3012:00
14:3017:10 14:3017:10

青森駅~八甲田温泉・田代高原~酸ヶ湯温泉シャトルバス

2013年9月21日から10月20日まで、ふだんは路線バスが走っていない(送迎バスはある)八甲田温泉・田代高原へのシャトルバスが運行されます。
http://www.jrbustohoku.co.jp/topics/pdf/355.pdf

青森駅八甲田
温泉
田代
高原
 田代
高原
八甲田
温泉
青森駅
830922931 152015281720

田代
高原
八甲田
ロープ
酸ヶ湯
温泉
 田代
高原
八甲田
ロープ
酸ヶ湯
温泉
100010271038 110011101146
124013151326 134013501426
152015471558 16101620青森行

往路の青森駅→八甲田温泉間は、ふだんは路線バスが走らない県道46号線を通ります。復路は「みずうみ号」と同じ国道103号線経由です。

(堀切峠)阿波池田駅~伊予新宮~伊予三島駅

今では阿波池田駅~伊予新宮間が四国交通、伊予新宮~伊予三島駅間がせとうちバスで運行されていますが、かつて伊予新宮~伊予三島間は国鉄バスでした。
 なお、伊予三島駅発11時と14時20分のバスは伊予新宮インター近くに作られたリゾート施設「霧の森」まで運転されます(霧の森-伊予新宮間は8分)。復路は伊予新宮12時28分と15時38分が霧の森発です。現在では堀切峠はトンネル(堀切トンネル)になっています。
 阿波池田~伊予新宮間のうち、大野~伊予新宮間はまだ部分的に未改良の区間がかなり残っています。川沿いの区間なのですが、一車線しかない道路でなんと路肩にガードレールも何にもなく、万一踏み外したら川まで一直線という区間が続きます。高さはたいしたことはない(目測ではせいぜい川から10メートルぐらいか?)ので、もし落ちても命はなんとか助かりそうですが・・・ 新宮に高速高知道のインターチェンジができたおかげで、交通量も増えているようです。

阿波池田伊予新宮着伊予新宮発伊予三島 伊予三島伊予新宮着伊予新宮発阿波池田
  800917 741828830934
平1000平1105     平1130平1234
1201120512281315 1100114713301434
1401140515381625 1420150715301634
17011705平1810平1857 平1705平1752  

平は平日のみ運行

西武バスの希少路線

西武バスには、本数が極めて少ない路線がいくつかあります。順に紹介していきましょう。なお時刻は2013年9月16日以降の時刻です。

1.仏子駅~美杉台ニュータウン
 美杉台ニュータウンには西武バスの飯能営業所があります。美杉台ニュータウン発は土曜・休日の12時44分発、仏子駅発は土曜・休日の13時40分の1本のみ。

2.飯能駅北口~下川崎~狭山市駅
 以前は毎日運転で1日に数本あったのですが、時刻改定のたびに減便され、ついに飯能駅発土曜・休日16時02分のみ、狭山市駅西口発土曜・休日15時02分のみになってしまいました。飯能駅狭山市駅間には笹井ダム経由の路線もあってこちらはかろうじて毎日運転されていますが、飯能駅発平日9時10分と19時21分、土曜休日は10時33分と18時10分、狭山市駅発は平日8時12分と18時18分、休日8時58分と17時13分の2往復になってしまいました。

3.新狭山駅~堀兼~入曽駅
 この路線はかろうじて1日1往復が残っています。新狭山駅11時40分、入曽駅発12時15分発(平日、土曜休日共通)です。

4.箱根ヶ崎駅小手指駅
 この路線は武蔵野の古い集落を結ぶかなり重要な路線だったはずですが、急激に衰退していまでは箱根ヶ崎駅発土曜・休日14時32分のみで、小手指駅発はありません。箱根ヶ崎駅からは入間市駅行きもあるのですが、こちらも1日6往復まで減っています。
 この路線は途中で金子駅入口~小手指駅の路線と交差します。この路線も金子駅入口→小手指駅は平日5時37分、6時35分、7時9分の3本、休日は5時37分の1本だけです。小手指駅金子駅入口は8本あります。なお、バスは飯能営業所(美杉台ニュータウン)に発着するのですが、営業区間は金子駅入口~小手指駅という中途半端な区間になっています。

5.エステシティ所沢~やなせ荘~東所沢駅~所沢駅
 エステシティ所沢発は平日17時ちょうどと17時30分の2本、東所沢駅発は平日の8時06分の1本だけです。土曜・休日の運行はありません。

福島県南会津町のバス

福島県南会津町の会津田島駅から旧伊南村の内川地区までの間には、会津高原駅経由と山口経由の2系統のバスがあります。
http://www.aizubus.com/rosen/jikokuhyou.html

それぞれの時刻は次の通りです。

  
会津田島駅会津高原駅内川沼山峠 沼山峠内川会津高原駅会津田島駅
820 940   650 810
91095010351145 桧枝岐620発650800835
1025110512051315 755 915
1205 1325  83094010251100
1205124513301440  1050 1210
1350143015301640 1040115012351310
1515 1635   1400 1520
152516051650桧枝岐1710止 1250140015001535
1730 1850平日1410152016051640
173018101905桧枝岐1935止 平日1640 1800
     1620 173018151850